2018/05/08

原発を今すぐ停止しなければならない最大の理由

大津波! 原発を今すぐ何とかしろ!

浜松原発を「パラムシル島」級の津波が直撃したらどうなるか、専門家諸君よ、今すぐ答えてほしい。

慰霊の日だった今年(2018年)3月11日はさまざまな報道がされた。それはそれで、有意義であっても、もっとも重要であって緊急な、迫りくる危機の問題を、あえて言及しないでいるようにさえ見える。

それは、近未来に必ずや発生する津波の直撃による、原発の崩壊・爆発である。

日本では、沿岸の低地に多くの原発が存在する。福島原発は、沿岸のただでさえ低い低地をさらに掘り下げて標高を低くして作られた。

つまり、福島原発は、なんとあろうことか、津波の襲来をまったく想定していなかったのである。想定できなかったのではなく、想定しなかったのである。まったく、身の毛がよだつような不気味な話である。
千年に一度の事象を想定して建設をすることはできない
これが、福島原発の事故が起きてから、建設の経緯を語る際に発せられた『言い訳』である。この科学者・技術者の良心・良識が微塵も感じられないコメント以外に、この迫りくる危機に対する何らの説明は存在しない。

あるというなら、見せてほしい。聴かせてほしい。

科学者、技術者の良心、良識はどこに

この『言い訳』は、断言するが、まったくのウソ、虚偽、デタラメである。科学者、技術者ともあろう者たちが、このような『ウソ』、語の正しい意味におけるデータ上の『虚言』を平然と公言するとは、何たる不埒(ふらち)さであろうか。

大本営発表 ―― こんなメディアも、もういらない

そして、その不埒な記者発表を、無批判にただひたすらに報じた報道機関の無責任さには、言語を失うありさまだ。

戦後になり、多くのいわゆる「進歩派」の知識人が戦前・戦中の報道機関のあり方を批判した。
大本営発表
という語句はそのあまりの虚言ぶりを揶揄(やゆ)するセリフとして、人口に膾炙(かいしゃ)した(=大いに語られた)。しかし、今回のこれは、それをはるかに上回る大罪であろう。

メディアの連中よ、もう、「記者クラブ」を捨てて、街に出ようぜ。良識に基いて記事を書く ―― これをやってほしい。

はっきり言っておくが、福島原発事故は、原子炉が破損してヒビが入り、放射能を少々「漏らした」、つまりほんの少しだけ「おもらし」した程度にすぎない。それでもこれだけの大事故だ。

地獄のかまのフタが開く

しかしここで言及する原発事故とは、原子炉(複数、おそらく多数の)が完全に爆発し、破壊されて四散し、大気中に危険物質を大量に拡散するということだ。まさに、語句が意味する通りに『地獄のかまのフタが開く』のである。日本列島は完全に死の島となり、さらにその惨害は近隣諸国、いや、地球全体に及ぶであろう。

千島列島には、第二次大戦(太平洋戦争・大東亜戦争)が終結して7年後、1952年(昭和27年)、巨大津波が襲来している。千島列島の北端に近く、比較的人口が多かったパラムシル島ではこの時、人口の半数が繰り返し来襲した津波で死亡し、沿岸施設はすべて完全に破壊された。

パラムシル島に、当時「原発」が実在していれば、当然なことに、大事故となったはずだ。

福島原発の建設のための調査が開始されたのは、1958年、パラムシル島の惨劇からわずか6年後である。

この事実が意味するところは、はたして何か? 

そして、これがなぜ、同じ列島線上にならぶ日本列島には起こらないと断言できたのであろうか。日本列島の沿岸の多くの地点が、浜松に限らず、同じ運命にある。

現時点において、この問いかけに、責任ある立場からの回答・説明はまったくない。恐ろしい状況である。

あらためて、繰り返し言及すると、ここで言及する『地震』『津波』は、これだけでも大変な状況である。

しかし、『原発事故』 ―― これは、もう、比較を絶する危険度を有するということである。逃げ場所はこの惑星上のどこにもない。


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